美容(美顔)鍼で〜❛内出血❜

《小耳に挟んだ話》
美容鍼灸で顎ラインに内出血ができてしまったそうです。次の施術時、内出血箇所へ鍼を刺されたとの事。。。

⇛ご本人からの直接のお話では無かったので詳しい内容では無いのですが…

内出血に関して説明が無く、同じ所に鍼を刺す。。。この行為に、クライアントは施術者への信頼が無くなり(汗)
もう、行くのを辞めたそうです。



このお話を聞いた時、鍼治療の「メカニズムを説明不足」「内出血の説明不足」…
施術者とクライアントのコミュニケーション不足を考えさせられてしまいました(汗)


鍼灸専門学校の学生時代
美容鍼灸の講師の元、「美容」に特化させた鍼灸治療を学んだ時に「内出血」の起こりにくい施術方法と「内出血」への対応などを学びました。。。

美容鍼灸の初学が痛くない鍼優しい鍼だったので内出血を伴う可能性の高い美容鍼灸に興味を持たなかったのですが…
最近、クライアントに合わせて美容鍼灸で顔に打つ鍼の番手(サイズ)を上げるように成りました。つまり、太い鍼を使用する事で出血・内出血の確率が上がってしまうのですが〜
太い鍼の方が、目に見える効果が高いので♪♪♪

そこで、更に『内出血』に対する対応が重要になってきます。



美容鍼灸を指導する先生の中には
「内出血悪」「内出血良」とする方がいる様に感じました。


【持論】

内出血は、良くもあり/悪でもある


美容に気をかけているから美容鍼灸を受けるのですよね?

美容整形で考えてみて下さい。
例えば、2重手術…
目をパッチリさせたいから〜
左右のバランスを合わせたいから〜
と手術をするのですかね?
この手術を受けると術後の傷が治るまで腫れたりしますよね〜でも、その腫れが引いた時の変身ぶりがあるから耐えられる!?
そんな人が、美容整形を受けるのだと思います。

では、美容鍼灸に戻ります。

美容鍼灸を受ける方の選択理由に
*整形までは〜
*ヒアルロン酸/ボトックス注射は高いしぃ
*海外セレブがやってるから!モデル・女優さんもやってて話題だし〜
などなど、様々な考えのもと選択して下さってると思います。

そこで話題のサロンや治療院へ行く方もいれば〜
たまたま、近所の鍼灸院でもやってもらえるところが!!!
様々な選択肢が有るのですが〜

よ~く!良く考えてみて下さい(願)

美容鍼灸をする上でわざと内出血を作ることはしませんが、手技・使用鍼によって内出血が起きてしまう事がある事を…ご理解下さい。

*優しい鍼・少ない本数でより効果的な打ち方を。。。⇐内出血のリスク低、しかし100%内出血を回避する事はできません。

*100本〜200本近くの鍼を的確に!⇐内出血のリスク高、本数が増える分リスクが高くなってしまいます。

どちらのタイプのサロン・鍼灸院でも事前に鍼灸治療や美容鍼灸に関して同意書に記入していただく様にしているところが多くあります。また、事前説明がされているはずです。


その上で
どっちが?良いのか???
それはご自身次第
ご自分の求める治療を選択して下さい

内出血は絶対イヤ!!!!
内出血を避けたいのであれば、内出血のリスクの低い施術を行うサロンや治療院を選択すべきです!!!
また、施術者と良く話して下さい!!!

でも〜

内出血って決して「悪」では

無いんですよぉ!!!

身体には傷などのダメージを修復し、再生する働き『創傷治癒』が備わっています。
 出血・内出血した場所で血中に含まれる成分などの働きにより修復し、再生を促していきます。
 創傷治癒(傷が治るまで)のメカニズム
出血・内出血が発生した場合、まず血小板が集まり、止血が始まり
⇒生体防御の役割を担う白血球や免疫系の一端を担うマクロファージの働きにより細菌などの侵入を防ぎ、組織を綺麗な状態へ
⇒繊維芽細胞の増殖を促す細胞成長因子(グロースファクター)の分泌が始まり、コラーゲンなどを含んだ肉芽組織の修復により、肌を新しい状態へと再生していきます。
(繊維芽細胞は、結合組織を構成する細胞の1つであり、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といった真皮の成分を作り出します)
⇒究極の考え方)シミやくすみが気になるなら内出血させたら綺麗になるんじゃないの〜って思ってしまいますよね(笑)




念の為

はりきゅう師になる上で十分に勉強はしてきているのです。

 鍼が毛細血管壁を刺傷することによる出血で、血液成分が体外に流出する外出血と出血して体内に留まる内出血とに分かれる。内出血では、抜鍼後に刺鍼部位の皮膚隆起(血腫)が生じる。青紫のあざ(紫斑)が刺鍼部位の周囲に生じる。あざは数日から1週間程度で消失する

[予防]
①出血しやすい部位での刺鍼は慎重に行う
②細い鍼を用いるとよい
③前後の揉撚を十分に行う
特に顔面部の内出血は美容上の問題ともなるので注意が必要である

↟はりきゅう理論 第8章 リスク管理↟
↟(4)出血・内出血より抜粋↟



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